野球推薦とは
基本的には私立高校(特に野球部に力を入れている高校)が対象となります。
強豪校になると県内だけでなく県外にもスカウトなど高校関係者が練習や試合に出向いて有力選手の視察を行います。
クラブチームの監督とのコネやパイプを持った高校関係者も多く、毎年その高校に選手を送り込んでいる実績はその関係性が影響しています。
優秀な選手はランク付けされ、学費の免除などの特典があります。
某高校のランク例
Sランク | スーパー特待生 | 入学金、授業料全額免除 |
Aランク | A特待生 | 入学金全額免除、授業料半額免除 |
Bランク | B特待生 | 入学金全額免除 |
同じ選手でも高校によっては評価が分かれる事もあります。
ある選手は甲子園常連の超強豪校ではAランクでしたが、県大会決勝止まりの強豪校ではSランクの評価でした。
また、中堅クラスの選手でも体験会などで実力を見てもらい、学力が達していれば監督から推薦してもらえるケースもあります。
入学後のトラブル防止の為、近年では選手個人の人間性に対する評価もあり、素行面なども見ている高校関係者も多いと聞きます。
いつから進路活動?
早いチームでは中2の秋~冬からチームの代表や監督との個人面談がスタートします。
まずは各家庭の要望(私立または公立、寮に入るか自宅から通うか)のヒアリングを中心に行い、具体的に行きたい高校があれば、その場で伝える事もあります。
そのヒアリングを元に本人の野球スキル、学力等に合わせて次回の面談等で監督から具体的な話があります。
監督と各家庭の要望がマッチングすれば、実際に高校関係者との面談や高校に実際に訪問するなどして進路を決定していきます。
優秀な選手には1年~2年の頃から高校関係者から声がかかる事もあり、全体での面談がスタートする前に特待で進路が決まる場合もあります。
学力と受験
野球推薦で進学するにしても、やはり学力は重要になります。良く言われるのが「オール3以上」が最低ラインとして指標化されるケースがあります。
また、公立高校や推薦が取れない私立高校に行きたい場合などは受験で入学を目指す事になります。
中3の最後の大会が終わると、入試に向け勉強に専念し、野球は一旦お休みする選手も多くなります。